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久野真Shin Kuno

1921-1999 日本(愛知) 美術家
1950年代の後半から油絵の具を筆でカンヴァスに塗る仕事から決別し、石膏や鉄、鉛などの本来は素材的な存在であった物を用いて絵画的な表現を行うようにる。当時の日本美術界を席捲したアンフォルメルの運動と深く連動したものであり、従来の絵画的なもの、あるいは彫刻的なものという領域を越え、渾沌(カオス)とした世界のなかで独自の絵画考を成立させていた。
鋼鉄などの金属を素材として、直線や曲線をとりいれた幾何学的なフォルムの組合せによるレリーフ状の久野独特の絵画空間を創り出す。

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