1876-1950(福岡県) 洋画家、版画家。自然と写実、そして詩情を重視した作風で知られる。 生涯のうちに三度渡米し、そのたびに展覧会を開催しては好評を得、パリ万博においては、出展した『高山流水』が褒状を受けている。 太平洋画会(現・太平洋美術会)の結成、帝国美術院展覧会への作品の出品等、国内でも活躍。 早くから風景画を題材とし、特に山岳と建物を好んでモチーフに選んだ。夜の光のもつ情趣を扱った作品も多い。新版画の版元の渡辺庄三郎と出会ってからは、木版画の出版も開始。
吉田博/白籏史朗
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