1897-1946 日本(奈良県) 版画家。 関東大震災から復興を遂げモダンで華やかな顔を見せる一方で、戦時体制へと傾斜し、不安と閉塞感が強まっていた東京を風船のように放浪し、大都市の様相に幼少期の記憶や生活の理想などを重ね合わせて、夢と現実が織りなす木版画を制作する。 白と黒の簡潔した色使いと幻想的な世界観で人気を博し、内田百間や佐藤春夫の装丁も手掛けた。 対象的な存在であった棟方志功と共に、昭和の日本を代表する版画家。
吉田和正
町田市立国際版画美術館/岩手県立美術館
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