現代美術家・村上隆により2000年代にキュレーションされた同名の展覧会、及びそこで示された概念のことを指す。広い余白を持ち近法的効果に重きを置かない表現方法などを、ファインアートと見なされる伝統的日本画と美術らしくないとされる漫画やアニメのセル画的表現の共通点として見出し、それにより日本において美術的なものとそうでないとされるものの境界があいまいだということを示した。
現代美術の中心とされる欧米から見ればこの日本のオタク文化なども内包した活動は、明快で民族的な独自性を持った現代のジャポニズムとも捉えやすく、国際的な成功を得た数少ない日本の芸術運動ともなった。また価値観が逆輸入される形で、日本国内においても村上自身や奈良美智に代表されるアニメ的表層を持つ作品、または日本でのサブカルチャーの捉え方が見直される契機ともなることに成功した。