6月8日より神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催されている“松田正平展”。
気になってます。
松田正平は、65歳から絵が売れはじめたという遅咲きの画家です。
松田正平は山口県の祝島をこよなく愛し、
島から見える「周防灘」を生涯のテーマにしました。
若いころは分厚く塗り重ねていた油絵具が、
年を重ねるにつれ淡くい色彩へと変わっていったそうです。
絵柄もリアルなものから簡略化したものへ。
素敵な年の取りかたですね。
また「犬馬難魑魅易」ということばを好んで書いていたそうです。
幽霊や妖怪などの目に見えないものを描くのは簡単だが、
身近にいる犬や馬を描くのは難しいというこのことば。
松田は、難しいとされる身近な対象を描き続けました。
のほほーん
そして、いちばん見たいのがこの絵。
展覧会では101点が展示されているそうです。
今回ご紹介した松田正平は勿論、
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《オヒョウ(大きな魚)》(1984年、山口県美術館)や1980年代に入って描かれたバラは透明感のあるパステルのような色合いがとても美しい一方で、絵の具の垂れた跡が不思議に生々しく残っていたりするところが現実的でもあり、ほのぼのとしていながら、それだけでは終わらない松田正平の世界を満喫できるセクションです。