今回はニーチェ関係の本をいくつかご紹介します。
フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)はドイツの哲学者です。
ギリシア哲学やショーペンハウエルの思想に影響を受け、当時のドイツに蔓延していた、
キリスト教的世界観に基づく哲学や、教養を自身の生に活かそうとしない風潮に憤りを感じ、
厭世的なアフォリズムや永劫回帰等の独特の思想で
「生の肯定」を思索していきます。
しかしながらその時代における評価は一部にとどまり、後のナチス思想に歪曲されて使われたりもしましたが、
ニーチェの思想は近代の終焉を告げると同時に現代思想の礎となって、
フーコーやデリダ、バタイユなど後の哲学、文学等、様々な分野に影響を与えています。
ニーチェと哲学ジル・ドゥルーズ 足立和浩訳 昭59年/国文社 |
ニーチェとユングNietzsche and JungPatricia Dixon 1999年/Peter Lang |
ニーチェ 第1部・第2部ちくま学芸文庫西尾幹二 2001年/筑摩書房 |
ニーチェ全集11ちくま学芸文庫フリードリッヒ・ニーチェ 信太正三訳 1993年/筑摩書房 |
エリーザベト・ニーチェニーチェをナチに売り渡した女ベン・マッキンタイアー 藤川芳朗訳 1994年/白水社 |
ニーチェ思想の歪曲受容をめぐる100年のドラママンフレート・リーデル 恒吉良隆/杉谷恭一/米沢充訳 2000年/白水社 |
ワーグナーやショーペンハウエルに心酔した若者はやがてその思想と決別し
燃えるような恋をして破れ、妹エリザベートには著作を歪曲されてしまうなど、激動の人生を生きていきます。、
その中で「生の肯定」を求め続けたニーチェでしたが、
残念ながら晩年のニーチェの精神は崩壊してしまいますが。
その原因は梅毒等の外的要因か、彼自身の哲学による内的要因なのかは今となっては謎のままです。
今回ご紹介したニーチェをはじめとする現代思想、哲学関係の本は勿論、
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