どうも。
本日は写真家・山本昌男のプリントが入荷しましたのでお知らせいたします。
山本昌男とは??
山本昌男は日本ではあまり名前を聞かない写真芸術家ですが、アメリカやヨーロッパなど海外では高い評価を受けており、山川草木の陰影を深く見いだす美意識が注目を浴びています。
現在の写真業界はデジタル写真全盛ですが、山本昌男は手間が要るゼラチンシルバープリントにこだわり続け作品を手掛けています。
はじめは絵を描いていたが20代でフリーのカメラマンとなり、アメリカ風景写真の巨匠、アンセル・アダムスのオリジナルプリントに接し、写真という世界に引き込まれます。そして、いま撮影した写真を何十年も前に撮ったように古めかしくする技法を工夫した作品がアメリカの美術ディーラーの目に留まり、1994年にサンフランシスコで初の個展が開かれました。それをきっかけにアメリカでヤマモトの名前が知れ渡っていき、ある個展ではニューヨーク・タイムズの美術欄で大きく取り上げられ高く評価されました。
その一方で日本での評価は伸びず、本人も「日本では生きられないと思った。世界でも良質のカメラを製造している国なのに、絵のように価値を見いだし、写真を買う習慣は限りなくゼロ。これでは絶望する」と語っている。しかし活躍の場は海外であるが、あくまでも日本の風景が撮影対象になっています。
現在はミヅマ・アート・ギャラリーなどでの個展も行い日本での評価も上がっています。
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今回入荷したプリントは山本昌男が活動を始めた当初の初期の作品になります。現在はモノクロのプリントを撮っていますが、このプリントはカラーでマットにタイトルを印字してある作品になります。
・山本昌男オリジナルプリント額
「Water Wonders wa Itsumo Bed no Ueni Atta」
Masao Yamamoto
1987年/ 限20 プリント裏面にサイン マットにタイトル印字、少シミ 18.5×28.5
・山本昌男オリジナルプリント額
「Hakubutsushi」
Masao Yamamoto
1987年/ 限20 マットにタイトル印字/裏面にサイン 19×28
・空の箱 A Box of Ku
1998年/Nazraeli Press 限3000 鉛筆署名 冊子付 函欠
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プリントは神保町ボヘミアンズ・ギルド2Fに、書籍は1Fに御座います。
ぜひご来店してご覧になってください。