国立近代美術館で開催中のフランシス・ベーコン展に行って参りました☄
狂気に満ちたベーコン作品は、正直好きにはなれないのですが
画家自身にとても興味がわいてくる展覧会でした。
ベーコンは額装によるガラスの反射について、以下のような考えを持っているようです。
ガラス独特の存在感、見る人と絵の間に隔たりを生むという効果を好んでいた。
ガラスは絵に統一感をもたらし、
見る人との間の隔たりにより、対象をできるだけ引き離す。
いろんな意味で見えにくくなるが、それでもなお、向こう側を見透かすことができる。
今まで、ガラスの反射は疎ましいものでしかないと思っていたので
こんな考え方もあるのだなあと目から鱗、でした。
繰り返し描かれている“叫び”は、映画「戦艦ポチョムキン」の一場面をモチーフにしているということ。
乳母車が階段から落ちていくシーンだそうです。
恐怖がひしひしと伝わってきます。
この作品はスフィンクスであり、同時に友人・ミュリエル・ベルチャーの肖像でもあります。
ベルチャーは飲み屋を経営していた女主人で、
彼女はベーコンを「私の娘」と呼んでいたそうです。
子どもや息子ではなく、娘。
ベーコンは同性愛者ということは有名ですが、
心が女性であるとはどこにも書かれていないですし…気になります。
また、ベーコンが家具のデザインもしていたということ。
気になってインターネットで検索してみたのですが、画像を発見できず。
ボヘミアンズ・ギルドにあるベーコンの本にも掲載されていませんでした。
写真は残っていないのか……
今度、国会図書館に行って調べてみようかと思っております。
近代美術館は神保町にも近いですので、
5月のお休みは展覧会→古書店巡り、如何でしょうか♪
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