こんにちは
今回はシオランの本をご紹介します。
エミール・シオラン(1911-1995)はルーマニア生まれの思想家で、
1934年に処女作「絶望のきわみで」を発表しました。(その時若干23歳!)
それ以降、生涯において神や人間の存在についてを
彼独特のアフォリズム、短文、エッセイなどで語っています。
そこでは彼自身の不眠やエクスタシー体験、幼年期や大戦中の様々な経験を土台にした
メランコリックでニヒリズム的な思索が展開されています。
絶望のきわみで
E.M.シオラン 金井裕訳
1991年/紀伊國屋書店
涙と聖者
E.M.シオラン 金井裕訳
1990年/紀伊國屋書店
思想の黄昏
シオラン 金井裕訳
1993年/紀伊國屋書店
告白と呪詛
シオラン 出口裕弘訳
2000年/紀伊國屋書店
悪しき造物主 叢書・ウニベルシタス139
E.M.シオラン 金井裕訳
1990年/法政大学出版局
欺瞞の書 叢書・ウニベルシタス483
シオラン 金井裕訳
1995年/法政大学出版局
E.M.シオラン選集3 実存の誘惑
E.M.シオラン 篠田知和基訳
1993年/国文社
シオランの事を調べていてとても印象的な言葉がありました。
学生からの質問に答えているもので、
「なぜ書き続けているのか」といった内容の質問に対して
「様々な妄執も表現されてしまえば弱められ、ほとんど克服されてしまう。書くことは途方もない救済だ。」
と答えています。
現在様々な表現者がそれぞれのスタイルで自分の中にあるものを表現していますが、
シオランのこの言葉は、表現すること(生きること)の重要性を確認させてくれる素晴らしい言葉だと思います。
今回ご紹介したシオランの本は勿論、
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