こんにちは♪
前回ご紹介した山名文夫からの繋がりで、資生堂のデザインを手掛けていた小村雪岱をご紹介します。
雪岱は大正7年、開設して間もない資生堂意匠部に入社。
資生堂スタイルの基礎を作ったデザイナーのひとりです。
雪岱といえば、泉鏡花の本の装幀で有名ですが、
デビューは大正3(1914)「日本橋」でした。
泉鏡花は濃い色(茶色等)が嫌いで、装丁にも使わないよう註文をしていたとのこと。
たしかに、茶色のイメージはないですよね。
去年ニューオオタニ美術館で開催されいていた雪岱展のチラシは、「おせん」と「斧琴菊」のコラボです。
「龍蜂集」装幀のブックカバーが京都便利堂より販売されております。
雪岱の絵に多く描かれるこのような俯瞰図は、
絵巻物で使われてる手法、屋根を取り去って室内を俯瞰する「吹抜屋台」の影響だと言われています。
極端な遠近や、はたまた平面的な構図であったり…
雪岱は画家というよりも、デザイナーとしての才能に長けていたのだなあと感じます。
今回ご紹介した雪岱の本は勿論、
夏目書房では様々なジャンルの本を買い取りしています。
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