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生涯一の大地震来襲

昨日の大地震には本当に恐怖をおぼえました。

毎週金曜日に神田古書会館で開催される業者古書交換会「明治古典会」の会場で遭遇しました。

前半の開札が終わり、業者仲間と休憩中に突然の、グラッ!

一瞬「とうとう来たか!」という感覚が頭をよぎり、揺れの長さと強さにいつのまにか中腰で机につかまっていました。

揺れが少しおさまると、すぐに店と自宅に連絡をとろうとしましたが、すでに携帯はつながらず。

古書会館の有線電話でなんとか連絡がとれ、ひと安心。

特に池袋の本店(実家)には80歳を過ぎた父と母しかいなかったので本当に心配しました。

現在、「明治古典会」の会長をしているため、業者の皆さんに開札をしばらく中断することをお伝えし、

神保町支店「ボヘミアンズ・ギルド」に向かいました。

神保町の交差点を渡り、向いの「三茶書房」さんを見ると、

普段はひじょうにキレイに積んである全集類のほとんどが通路に落ち、ウィンドーはメチャクチャに。

「三省堂」の前は中から避難してきたお客さんと店員の方で相当な人だかり。

イヤな感じを抱きながら30メートル程先の「ボヘミアンズ・ギルド」へ。

店の前まで来るとスタッフが出てきたので様子を聞くと「ウチはほとんど平気でした。」と。

数冊の本の落下と倒れた額1面のガラスが割れただけの被害でした。

少し安心して靖国通り沿いの仲間の古書店へ行くと、ほとんどの店で棚から本が落下していて、

中へも入れない状況でした。数店まわりましたが同じ状況です。

当店のスタッフに他の店への片付けの手伝をたのみ、古書会館の交換会会場へ戻り、

残ったメンバーで交換会の開札をおわらせました。

交換会終了後、店へ帰りテレビで地震情報を見て、改めて尋常ではない事態を実感しました。

神保町界隈は歩道には人があふれ、道路も渋滞、当然電車は全線不通。

池袋の本店に行こうにも、どうする事も出来ず、スタッフとともに注文品の発送準備。

しばらくして、とにかく何か食べておこうと、開いている店を探し、みんなでよく行く焼鳥屋「八羽」へ。

なかに入ると今日の交換会にきていた神奈川や東京郊外の人たちが、やはり帰れず5~6人。

話を聞けば帰れないので古書会館に泊まることになりそうだとのこと。

その後なんとか普段の3倍の時間をかけて車で帰りました。

今日の朝、神保町に来てみると神保町古書店街の3分の2が閉まっていました。

当店は店を開けましたが、来るのは近所の業者ばかりで、みんなどの位片付けがたいへんかを語っていきました。

もう閉めようと思っていたら、テレビから原発爆発のニュース。

いったいどうなってしまうのやら。

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