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『ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界』 moromoro Pt.2

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『ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界』 2009年/ブルース・インターアクションズ

この本の著者は昼は刑事、夜はDJという男。
男はある冬の朝、ワシントンD.C.の蚤の市で、
大量の謎めいたレコードを目にします。

それらを二束三文で買い求めた男は、驚くべき事実に突きあたります。

その、目にしたことのないレーベルの聞いたことのないヒット曲達は
全て「ミンガリング・マイク」と名乗る、ひきこもり黒人マイクが自宅で制作した
手書きジャケに、手作りレコード、詳細なライナーノーツ、
さらに売り物らしくシュリンクまでついているという念の入れようの
この世に二つとない驚くべき創造物でした。

まさに偶然現代美術。
アウトサイダー・アート。
無欲の勝利です。

ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界

The Big “D” & Mingering Mike 『Let’s Get “Nasty”』(1975) 表ジャケ

どうです、この手書き感。あと、カビ。

ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界

The Big “D” & Mingering Mike 『Let’s Get “Nasty”』(1975) 内ジャケ (見開き左図)

見よ!この奥ゆかしい愛の表現。
まさか表ジャケの二人じゃないでしょうね。

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Mingering Mike『ブルース・リーに捧ぐ』(1973) トリビュート盤

経年劣化も味方につけていますね。

 

ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界

Mingering Mike『Homecoming/”But When You Drink』 見開き内部

テーブルの見切れ具合、たまりません!

ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界

Joseph War『Ghetto Prince』(1972)

ワルにあこがれたんでしょうか。

 

ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界The Big “D” & Mingering Mike『私からあなたへ』 盤面

一本一本丁寧に溝が書き込まれた段ボール製のレコード。
レーベル面にも細かい配慮がなされています。

 

 

どうですか、みなさん。
D.I.Y.とはまさにこのこと。
絵は上手けりゃいいってもんじゃありません。
下手でも最後まで心をこめて仕上げれば
人の心を動かすことができるってもんかもれません。
(お詫び:少々カッコイイことを言ってしまいました。)

 

ちなみに同書は大竹伸朗さんや湯村輝彦さんもお薦めされています。

 

続く。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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