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本日は日本のダダに関する商品「ネオ・ダダJAPAN 1958-1998 磯崎新とホワイトハウスの面々」が入荷いたしましたのでお知らせいたします。
欧米のダダイズムに影響を受けアメリカの美術家たちが発信したネオ・ダダという芸術運動。日本でもこの反芸術の動きが1960年前後に活性化しました。
1954年から関西に具体美術協会が現れ、1950年代後半にかけてアクション・ペインティングや野外におけるインスタレーションなど矢継ぎ早に活動を行いました。ここにはネオダダ的な身近な素材の利用やハプニング、反芸術の要素が多く含まれていました。
また、1950年代後半ごろから、無審査公募展「読売アンデパンダン展」に廃物などを利用した作品が数多く出展されるようになり、1960年に東野芳明がこの展覧会に出展していた工藤哲巳の作品を評して「反芸術」の語を使用し日本の若手美術家に反芸術ブームを起こしました。
その影響もあり1960年、荒川修作・吉村益信・篠原有司男・風倉省作(風倉匠)・赤瀬川原平ら、読売アンデパンダン展に出展していた若い作家たちがネオ・ダダイズム・オルガナイザーズという組織を結成。その後「ネオダダ」と名称を簡略化し、3度の展覧会を実施したが、数々の問題がありわずか1年たらずで解体する。しかし、その間に社会風俗現象として週刊誌などマスコミを大いに賑わせ、一部美術評論家に注目されるアナーキーな作品や構想を数多く残し、スキャンダリズムを旨とする日本の前衛美術のひとつの傾向を示す典型となりました。
ホワイトハウスとは新宿にあった吉村益信アトリエの通称名で、 基本設計を磯崎新が行いました。このホワイトハウスはネオ・ダダイズム・オルガナイザーズの活動拠点として使われネオ・ダダの面々がたむろしていた場所です。
この商品はそんなホワイトハウスを設計した磯崎新と、その当時集まっていたネオ・ダダのメンバーを中心に日本のネオ・ダダのことをボリュームある内容で紹介しています。是非この機会にどうぞ。
・ネオ・ダダJAPAN 1958-1998 磯崎新とホワイトハウスの面々
赤瀬川原平、荒川修作、風倉匠、木下新、篠原有司男、田中信太郎、田辺三太郎、升沢金平、吉野辰海、吉村益信他収録
1998年/大分市教育委員会
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白川昌生編
1988年/ 書肆風の薔薇 初版 カバー背少ヤケ