「紙をすくには心をこめて、かけた襷が切れるまで
私柳生で紙漉しても、かけた襷は赤十字
よい紙漉かんせ心をこめて、明日はこの紙札(さつ)になる
紙をすかんせ金溜めさんせ、のちにや夫婦で伊勢参り
紙を漉いたら親にはコップ、わたしや襤褸着て子に小袖
どうせ柳生に生まれたからは、よこせ紙納(かんのん)竹、わしやつける」(※つける=乾かすの意)
、、、
阿部亮作 紙漉き唄。
日本各地に紙漉き唄はあります。
ほかにも紙のことわざ、紙の小話、童話、狂詩、はては
「紙づくし料理二種」まで載っている、この本を見て!
日本の紙の本、続々入荷中。
この本の表紙はモーヴ色の和紙。
幻の駄菓子、「ニッキ紙」の事も載っています(紙?知ってますか?どんなお菓子なの…?)。
「肉桂紙、肉桂紙、噛めば嬉しい、泣かれます、弟をつねるより強く。…」
↑ニッキ紙の詩。続きは本でね。
著者、和紙研究家の寿岳 文章さんは、英文学者でもありました。
エリオットの名前が登場したり、ヨーロッパの文学とも交わるエッセイ集になっています。
また寿岳さん。(寿岳文章さん。)
日本にはじめてウィリアム・モリスを紹介した人だそうですよ。
柳壮悦と共に民芸運動をやっていました。
すごいなぁ。
まだまだもっといろいろ紙の本、多数入荷しておりますので
興味を持たれた方は、ボヘミアンズ・ギルド 店舗にもぜひお越しください。
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↓お葉書でも注文承っています