こんばんは。
すっかり秋めいて参りました、露天風呂が最高の季節の到来です!
こんな時期にぴったりの書籍はこちら!
こちらの書籍は、主に中世ヨーロッパの温泉について詳しく考察された書籍です。
温泉の文字を目にすると、日本の温泉しか頭に浮かんできませんが
ヨーロッパも温泉地で有名ですものね。
ヨーロッパの温泉は治療目的で使われることが多いです。
日本の湯治は、あまり一般的ではないので感覚が少し違ってきますね。
ヨーロッパは大学医学部の専門教科に温泉学があるそうです。
(日本は医学部に温泉学という教科はないですが、松田忠徳温泉教授という方がいらっしゃるようです。)
日本の温泉については、残念ながら2頁のみ。
しかし、その僅か2頁には、予想を上回るものがありましたので、一部抜粋いたします。
日本では生まれてすぐの子供を熱いお湯で入浴させる。ほとんど「茹でる」といってよい。
こうゆう手順のあとで乳飲み子たちが茹でたカニみたいに見えることも稀ではない。
こうしたことはすべて、日本人の生涯について回る熱いお湯での入浴、つまり将来の「風呂」への準備と見てよいであろう。
思わず読み返してしまいました。
赤ちゃんを茹でるほど熱いお湯に入れるなんで、日本人はなんと恐ろしいのでしょうか。
しかし、軽く調べてみたところでは、そのような習慣は見当たりませんでした。ひと安心。
また、ヨーロッパでは「ゆでだこ」ではなく「茹でたカニ」と言うんですね。
読み進めていくうちに、どうやら草津温泉の影響でそのような高温風呂に入るという思い違いをしていることが分かりました。
「摂氏56度に達することがある!」とも書かれていますが、草津でもその温度には入りません。
日本の研究をしている外国人の文献は、日本人以上に詳しいですが
世界史のなかに書かれた日本の歴史・習慣には、このような面白いものがあるんだなあと気づいた一冊でした。
ご興味のある方は、ぜひ(日本の入浴の箇所だけでも)お読みください♪
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