こんにちは。
このあいだ、突如思い立ち、埼玉の原爆の図 丸木美術館に行ってきました。
大大大好きな「丸木スマ展」が2月4日まで開催されていました。
ひと月も前に終わってしまった展覧会のお話でご無礼いたします。
これはスマの生前に出された唯一の画集です。
『丸木スマ画集』 大塔書店 昭和29年刊
丸木スマ(1875-1956)は、70歳半ばから絵を描きはじめ、81歳で亡くなるまでの間に700点以上もの作品を残したおばあちゃんです。
働き者のスマは老後の退屈をもてあましていましたが、《原爆の図》で知られる長男の丸木位里と俊夫妻にすすめられて初めて絵筆をとります。
そして木々や草花、犬、猫、鳥、虫、野菜など、日々の暮らしで親しんだ生命あるものの姿をいきいきと描きました。
スマと飼猫のクーちゃん
「みょうが」 1952年 「かに」 1950年
『丸木スマ画集 花と人と生きものたち』 小学館 1984年刊
中でも白眉は150号の大作『簪(かんざし)』です。
亡くなる前年の春に描かれ、スマ自身も「生涯の曼陀羅図 」と評している傑作です。
全体の画像では細かくなってしまいわかりにくいので
部分の画像をご覧ください。
丸木美術館で発行された『丸木スマの絵画』2冊
あと丸木美術館は、皆さんが思うよりもずっと人里離れた場所にあります。
公共交通機関はかなり本数が少ないです。
12月初旬の平日でしたが、館内にエアコンというものは無く、訪れた客は私一人。
骨太なインディペンデント精神に貫かれた場所でした。
美術館の裏の川。
ちなみに美術館の写真は撮り忘れました。