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池袋今日の1冊 E・H・ゴンブリッチ 「美術の歩み上下」

こんにちは、諸橋です。魚座です。

芸術・美術ってなんなんだ。
美術をやってるのにも関わらず、
美術書専門の古書店で働いてるのにも関わらず、
美術がわからない。美術初心者なのです。
美ギナーなのです。

美術上級者になると、色紙を切ってみたり、
便器にサインをしてみたり、
キャンバスを切り裂いてみたり…。
一体何をしてるんだ。わからない。
爆発でないことはわかります。

そんな魚座の僕が今日ご紹介する本は、
「美術の歩み上・下」です。

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美術の歩み 上下揃

E・H・ゴンブリッチ 友部直訳

1975年/美術出版社 カバー少汚れ 天シミ 上下揃

装丁は、むつかしそうで、いかにもつまらなそうですが、
閉じるボタンをクリックする人差し指を止めて、
もう少しスクロールしてみてください。

この本は、20世紀を代表する美術史家が初心者に向けて書いた美術の通史です。
原始時代から20世紀前期までの美術がどのように発展していったのかが知れる書。
東洋美術にも少し触れますが、西洋美術を知るのに最良の書です。

この本ももちろん有識者が書いてると思いますが、
その辺にごまんとある美術書とは少し違います。
有識者が書いているというのに、専門用語があまり出てきません。
主義主張、知識の押し売りをしてこない。
その辺にのさばっている美術書というのは、
十中八九、著者の趣味・主張が織り込まれてきます。
しかし本書にはそれがない!なんて安全で良質な本なのでしょう。
あの、知識人にありがちな、やや上からの知ったかぶりがないんです。
低姿勢で、優しい物言いは、宛ら優しい家庭教師のオネイサンのようです。
著者は恐らく面倒見の良い長男に違いありません。
僕のような魚座の一人っ子美術初心者にはモッテコイの本です。

僕はこの本を読む前に、
漢字を勉強しなければいけませんでした。
漢字は優しくなかった。

今日の夏目書房

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カキ氷流行ってるじゃないですか。昨今。
なので、その流行に乗ってカキ氷の旗風の本の旗を作ってみました。
夏と本の組み合わせは、犬と猿、猿と蟹、メントスとコーラ。
そのくらい合いません。
それを中和させようと思い、作ってみました。
皆様ぜひ、夏目書房でエア・コンディショナーに冷やされた
冷たい本を味わいに来てください。

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