北園克衛の書籍が入荷したのでご紹介します。
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北園克衛(1902-1978)は戦前から芸術家として活躍し、また実験的な詩を数多く生み出した前衛詩人でもあります。
兄に彫刻家の橋本平八がいます。
日本で初めてのシュルレアリスム宣言を発表し、その後の運動の起点となった人物で、自らが主催する機関紙「Vou」を主な発表の場としました。
彼の行った言語実験はイメージ・かたち・リズムによる詩で、そこには「詩による意味の形成」という思想がありました。
意味の断絶によって造られた詩の本質は独歩して、読み手に委ねられます。
北園の詩は個人の角度、感覚によって始めて意味を成すという新たな詩の世界を構築しました。
デザイナーとしても知られ、バウハウスの影響を受けた独特な美意識は多くのデザイナーに多大な影響を与えました。
写真そのものを詩と定義し、造られた「プラスティック・ポエム」など様々な分野で活躍しました。
北園克衛の感情や主義主張を拒絶した姿勢は、より詩の自由度を高めたと言われました。
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今回入荷したのは北園克衛全詩集、全評論に加え、「2角形の詩論 北園克衛エッセイズ」。
どの本も絶版本でなかなか見ることが出来ないものです。
「2角形の詩論 北園克衛エッセイズ」は詩の間に挿しこまれたデザインが素敵です。
視覚と言葉を同じ空間に置いた北園の感覚が溢れる書籍です。
他にも機関紙「Vou」や画額作品もございます。
実物をご覧になりたい方はぜひボヘミアンズ・ギルドにご来店ください。
2角形の詩論 北園克衛エッセイズ
北園克衛
1987年/リブロポート
Vou 各巻
北園克衛編
北園克衛画額「青いキヤバレエ…」
1963年/水彩/鉛筆 金色紙 サイン 26.5×23.5 額43×35
「青いキヤバレエではリキュウルの星がねむい眼をして誘いにくる」
他にも「北園克衛」関連の書籍ございます。☞くわしくはこちらから
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