神保町で開催されている「ワンピース・カーニバル」はいまひとつの盛り上がりです。
「ワンピース」ファンの人達って「ワンピース」以外には興味ないみたいです。
その上、この暑さ!外に出るだけでもつらいのに土・日・月の3連休の間、
すずらん通りの特設テントで本や漫画や映画のDVDなんかを売りましたが、
期待はずれ。そりゃーこの暑さの中、外で本は買わないですよ。
ちょうど仕事のほうも一段落して暇になったし、
神谷女史が遠い遠い広島まで都築響一さんの展覧会を見に行ったので、
私は都内で開催の展覧会2つに行ってきました。
昨日「有元利夫展」そして今日「マン・レイ展」。
新国立美術館では「マン・レイ展」以外にも「オルセー美術館展」をやっていましたが、
朝10時過ぎだというのにご高齢のおばさま・おじさまたちで20分程の入場制限になっていたのと、
それほど見たい展覧会(そんなことを言っていてはいけないし、
なんでも見てみた方が良いに決まっているのですが)でもなかったので
今回は「マン・レイ展」のみにしました。
昨日は庭園美術館の「有元利夫展 天空の音楽」。
もともと有元利夫の大ファンなどで、展覧会をやる時は大体行っているのですが、
庭園美術館と有元利夫って、すごく合っていると感じました。
そんなにこんでいなかったのでゆっくりと見れました。
安井賞をとった「花降る日」や芸大買上の卒業制作などもよかったですが、
特に「光る箱」や「見えない出来事」の光の線がなんとも好きです。
せっかくの雰囲気なので有元利夫らしくバックで
バロック音楽が微妙に流れていればもっと入り込めたような気がします。
図録に挿入されている有元利夫の文章もとても良いです。
新潮社から出ている有元利夫「もうひとつの空 日記と素描」を読んだ時には
好きな芸術を夢中で追いかける姿に感動しました。
それと弥生画廊(小川美術館)のコレクションはやっぱり凄いです。
仕事的に言えば、有元利夫の版画を全部集めて展示してみたいです。
今でも当店に何点かはオリジナル版画、ポスター、書籍は在庫しています。
前には個人的に肉筆のデッサンを持っていて部屋にかざっていたのですが、
3年程前に売ってしまいました。バブル時代に買ったものだったので、
15×10cm程度で淡彩のものでしたが、250万円程でしたが、
売った時は150万程度になってしまいました。
でも他の作家と比べればいい値段だったと思っています。
やっぱり持ってればよかったかな。
とにかく皆さんも有元利夫を見に庭園美術館へGo!
あんまり長いブログだと読んでもらえないので、「マン・レイ展」については次回じっくりと。