こんにちは。
今回は1995年に夭折した「もの派」の芸術家、榎倉康二をご紹介します。
紙、布、フェルトなどに廃油を浸みこませた作品や実際のギャラリーの壁、床などをキャンバスにする作品などを制作していました。
そこにはもの派ならではの自然的な特徴と榎倉の独自の緊張感が共存していました。
日本的な侘び寂びの中に硬質と鋭さをもつ榎倉の作品は、彼が亡き現在も、ますます人気と注目が高まっています。
52歳で逝去するまで、インスタレーションや写真などの作品を制作していますが、現存する作品は少なく、実際見れる機会はあまり多くありません。
そこで、図録や作品集などで見たいものですが、これもまたあまりお店に入ってくるものではないので、探している人も多いのではないでしょうか。実際、最近入ってきた榎倉関連の図録がもうすでに数冊売れてしまっています。しかし、まだ残っているものがあるのでぜひ、確認してみて下さい。
榎倉康二遺作展 1964-1995
1996年/東京芸術大学美術学部/東京芸術大学美術資料館
レクイエム 榎倉康二と33人の作家
1996年/斎藤記念川口現代美術館
空白の 粒子の中へ 兆みる。
榎倉康二/高山登/中西夏之
1983年/ギャラリー21
ボヘミアンズ・ギルド2Fには榎倉康二の版画が一点ございます。「干渉」と題されたシンプルな作品ですが白い下地にぽっかり浮かぶようにと浸みこんだ青色が深淵な空間を演出している作品です。
直接ご覧になりたい方はぜひご来店下さい。
榎倉康二版画「Intervention(干渉)」
Koji Enokura
1986年/シルクスクリーン 麻紙 限50 サイン 22×8 S:34×34
「Look1」(北辰画廊)より
ボヘミアンズ・ギルドでは様々なジャンルの本を買取しています。美術書は勿論、哲学、社会学、映画、音楽等々、お持ちになられている素敵な本をぜひお売り下さい♪
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