2/21にギャラリー「神保町FINE ARTS」がオープンしました!
オープニング企画は 「アメリカの現代美術」です。
アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタイン、トム・ウェッセルマンからフランク・ステラ、ジム・ダイン、ベン・シャーンなどなど
多様なアメリカの現代美術家の作品を取り揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください♪
今日は、そのなかの「ミニマリズム」の作家をご紹介いたします。
1960年代半ばから、アメリカを中心に広がった最小限主義「ミニマリズム」。
形容詞としての「ミニマリスト」は、単純化された幾何学的な美術形式のことを指しますが、
美術史上の用語としての「ミニマリスト」は、この時代のアメリカの美術運動を指します。
立方体や幾何学形などの形態の採用、色彩の統一的な処理、コンポジションの排除などが特徴です。
★ドナルド・ジャッド★
こちらはドナルド・ジャッドの作品。
抽象表現主義様式の哲学的で混沌とした表現方法に不満を感じ、
基本へ立ち返るための新たな表現方法として生まれたミニマリズム。
その理念が一目で伝わってくる作品です。
ジャッドは、絵画・版画作品から、次第に立体作品へと移行していきました。
自らの作品を絵画や彫刻に分類されることを強く否定し、「スペシフィック・オブジェクト」と呼びました。
★フランク・ステラ★
画家であり、彫刻家であるフランク・ステラは、反復するストライプが特徴。
この手法は、ポップ・アート、ネオダダの先駆者であるジャスパー・ジョーンズの星条旗からヒントを得たそうです。
ジャスパー・ジョーンズの作品を見ていると、
ステラは星条旗よりも、このタイプの作品に影響を受けているように感じてしまいます。
★ソル・ルウィット★
ソル・ルウィットは、コンセプチュアル・アートの先駆者としても知られます。
こちらの版画はすでに売れてしまいましたが、入荷時にこの2点をご紹介したブログもございますので、
ご興味のある方は、合わせてご覧いただけたらと思います。↓↓↓
ブログ★「ソル・ルウィット版画額「All Combination of Red」「A Pyramid」ご紹介します。」★
現在、日本でも一般化しているインスタレーション・アートは、ミニマリズムの余波だそうです。
美術史の流れを知ると、いろいろな繋がりが見えてきて興味深いですね。
夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
お売りいただけるものがございましたら、是非ご連絡下さい♪