こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンにある現代美術館『ピナコテーク・デア・モデルネ』で現在開催中の『ヨーゼフ・ボイス マルチプル展』(Ich bin ein Sender. Multiples von Joseph Beuys)に行ってきました。
世界最大規模の作品数を誇る当美術館。グラフィックアート・建築・デザインの分野に分かれて作品が展示されています。
今の時期はボイス展の他にも『女性建築家リナ・ボ・バリジ展』そして『テリー・ウィンタース版画展』等が開催中です。
ドイツ人建築家シュテファン・ブラウンフェルスによって設計された建物の前には広大な芝生が広がっています。
エントランス・ホール。左奥が受付。
雪の降るなか、路面電車を乗り継ぎ、やっと美術館にたどり着きました。とても大きなエントランスホールを通り受付へ。
入場料を払い、チケット代わりのピンバッチを受け取り、早速展示の部屋へ進みます。入口にはおなじみの巨大なボイスのポートレイト。
おなじみのフェルトハットをかぶってお出迎えです。
部屋へ入ると、生涯で500を越えるマルチプル作品を制作したといわれるボイスの大量の作品群が豪華に陳列されていました。
フェルト・廃材・蝋など様々な素材を使ったマルチプル作品がずらりと並びます。
マルチプルはもちろん、版画、写真作品、パフォーマンス中の映像や使用されたオブジェクトなども並べてありました。展示数の多さに圧倒されながら部屋から部屋へ行ったり来たり。
途中の部屋で学芸員さんによる作品の説明が行われていましたが、ドイツ語のためまったく理解できず・・・只々ビジュアルのカッコ良さとおもしろさに感嘆していました。ボイスは「直感は理解のより高度な次元」と言っていたのでこの楽しみ方で良いのだと思います。
代表作『フェルト・スーツ』のシリーズ。
ピンプなボイスです。
まだまだ作品はありましたが、到底載せきれませんので、おまけに同時開催のリナ・ボ・バリジとウィンタースの作品を少し。
もうひとつおまけに常設の“ドイツ現代美術を代表する芸術家”’ゲオルグ・バゼリッツ作品を。
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そして!現在ボヘミアンズ・ギルドにはヨーゼフ・ボイス版画作品が7点ございます!そのうちの数点をご紹介します。
ヨーゼフ・ボイス版画額「Girl」
Joseph Beuys
1956年/エッチング 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No420 29×21 S:65×50 額84×68.5
「Suite Circulation Time」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品
ヨーゼフ・ボイス版画額「Honey Pot」
Joseph Beuys
1956年/エッチング/アクアチント/コラージュ 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No422 29×21 S:56.5×45 額75×63
「Suite Circulation Time」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品
ヨーゼフ・ボイス版画額「Calf With Children」
Joseph Beuys
1957年/アクアチント/リトグラフ サイン 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No351 29×21 S:65×50 額49×43
「Suite Oath Hnd(Suite Schwurhand)」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品
いずれもWorking Proof版の大変貴重な版画作品で、ボイス独特の色合いと不完全さをもつ魅力ある作品だと思います。興味のあるかたはぜひ、ボヘミアンズ・ギルドにご来店下さい。お待ちしております。
その他の作品にも興味がある方はこちらから☞☆☆☆
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ボヘミアンズ・ギルドでは、様々なジャンルの本や美術作品を買取しています。
お売りいただける本、作品などございましたら是非ご連絡下さい。