近頃、デザインの棚に新しい書籍が増えております♪
今日はそのなかのひとつ「日本の紙クズ 大正・昭和の庶民派レトログラフィックス 野島寿三郎コレクション」をご紹介したいと思います。
「日本の都市部は、紙クズ都市と形容されるほど、多量の紙クズを放出しつづけてきました。この紙クズのひとつひとつは、やがては忘れ去られてしまう紙片に過ぎませんが、長い時間を経て残された紙クズたちは、饒舌に時代の文化を語りかけてくれます。」
“紙クズ”ということばに、はじめは少し驚きましたが、この文章を読んで納得。
価値のある骨董品ではなく、いずれも紙クズとして捨てられていくチラシ・ラベル・パッケージ……。
見過ごしてしまえば紙クズでしかないものなのに、そのひとつひとつに魅力を感じるのは、遠い昔のノスタルジーを感じるからなのですね。
では早速、中身を紹介〜♪
*劇場パンフレット表紙*
1940~1950頃の、古川ロッパやエノケン、笠置シヅ子などのイラストが並びます。
三人とも、顔の特徴が誇張されたユーモアなイラストですね。
写真技術が発達していない時代だからこその楽しいパンフレットです♪
*交通切符*
裏面の広告もイケてます!
ガスの宣伝全部カタカナ!
これでもかというほどセルロイド押し!
*シール*
商品を包装するときに包装紙を止めるシール、封かん紙。
先日お米屋のSさんが、傘の柄に「こしひかり」のシールを貼っていました。
まさにあれが封かん紙!
*楽譜表紙*
楽譜のページには、我らが夢二がトップに登場♪
*しおり*
戦前の中原淳一のしおりも♡
とっても見応えのあるこの書籍、ボヘミアンズ・ギルドの1階にございます。
ご興味のある方は、入口付近のデザインコーナーをご覧になってみてください♪
夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
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