鴨居羊子の画額が入荷しました♪
この絵のタイトル、何だと思いますか。
カツラをかぶった時計?足の生えた時計?
なんと正解は「短針のない時計」。注目すべきはそこなんですね。
ちょっとおもしろくて洒落ているこの絵、真っ白というよりはアイボリーの壁紙にピッタリではないでしょうか。
日本女性の下着に革命を起こしたと言われるデザイナーの鴨居羊子。
20才頃に美術家を志していましたが、新聞記者の父親の影響で25才のとき、自分も新聞記者になります。
その後「なにかを創造する立場になりたい」という思いから、下着デザイナーへと転身を図りました。
「下着は白色にかぎる──ときめこんだり、ひと目につかぬようにと思ったり、チャームな下着は背徳的だと考えたり、とかく清教徒的な見方が今までの 下着を支配してきたようです。私はこうした考え方に抵抗しながら、情緒的で機能的なデザイン、合理的カッティング…などをテーマに制作してみました。」
こうして白一辺倒の味気ない下着が、羊子の手によって、キュートにチャームにセクシーに変わっていきました♡
また、スキャンティということばは羊子の造語。
「スキャンティとは、スキャンダルを起こすような、あるいはおこさせないような精神的姦通、肉体的姦通を暗示するようなよろめきパンティである。」
「起こすような、あるいはおこさせないような」これっていったい……
姦通ということばさえも違う響きに変えてしまう羊子の感性。脱帽です。
かわいい♡セクシーでありながら、さらにユーモアを併せ持っている羊子のセンス。魅力的!
飼っていた犬の名前が鼻吉というところにも 胸きゅん♡
30代の後半からは、絵画などの美術作品も数多く手掛けました。
ボヘミアンズ・ギルドにも、あと2点作品がございます。
ちなみに洋画家の鴨居玲は弟。
とにかく怖いけど、惹きつけられる。そんな魔力を持ったような絵ですよね。
夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
お売りいただけるものがございましたら、是非ご連絡下さい♪