先日、池袋にある熊谷守一美術館に行ってまいりました。
色彩感覚も去ることながら、極端に簡略化された線で描き出されるフォルムにはいつもほれぼれしてしまいます✧✧
美術館は、守一が45年間住んでいた場所に建てられたものです。
そこは、暖かみのあるこじんまりとした居心地のよい空間でした。
熊谷守一といえば猫ですよね。
気持ち良さそうに眠っている猫。
見ていると気持ちがほんわかしてきます。
守一はこんなことを言っています。
「ネコにくらべてイヌは 人間の言うことに気をつかうので それほど好きではありません」
そういえば、犬を描いた絵を見たことがないです。
蛇足ながら、「人間の言うことに気をつかう」と守一は言っていますが、犬は愛情をもって接すれば答えてくれるので
生涯の友になってくれる、とも言えます。
それなのに、守一のみならず、絵描きは犬よりも猫を好む傾向がありますよね。
自由で我が道を行く、というところが芸術家たちのあこがれるところなのかもしれません。
守一の“書”もまた、味があっていいですよね。
かわいいのに力づよいその字は、なぜか心を穏やかにしてくれます。
仙人画家と呼ばれた熊谷守一。
夏目書房、ボヘミアンズ・ギルドにも書籍多数ございます。
美術館を設立した次女の熊谷榧さんの作品もございます。
お父さまを思わせる筆遣い!
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