こんにちは♪
今日は、国書刊行会より発行されている「加藤まさをのロマンティック・ファンタジー」をご紹介したいと思います。
表紙からすでにか・わ・い・い♡
オール黒目のお花の妖精?が花瓶からちょこんと顔を出す、思わず笑顔がこぼれるかわいさ✧
加藤まさをと同時代の抒情画家・中原淳一もオール黒目、描いてます。
「黒目がちってかわいい」が高じて「全部黒目はもっとかわいいでしょう」ということでしょうか。
現代では、このような塗りつぶし目、“かわいい”というイメージではなく“こわい”イメージで使われることが多いですよね。
同じ表現を使いながらも、その時代時代でこんなにも受ける印象が違うんですね。
また、童謡「月の沙漠」の作詞は加藤まさを。
異国情緒溢れる神秘的な詩✧
この 「月の沙漠」が千葉の御宿と知った時は驚きました。
想像力豊かなまさをに脱帽したのと同時に、こんな近い場所に 「月の沙漠」があるんだという感動を覚えました。
ちなみに「砂漠」ではなく「沙漠」と書くそうです。
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初期の頃の作品は、立教大学英文科に通うモダン・ボーイのまさをらしく、西欧の芸術家の影響を色濃く感じるデザイン性に富んだものでした。
初の童謡画集「カナリヤの墓」をだした頃は、オーブリー・ビアズリー的なタッチ。
そしてだんだんとロマンティックで可愛らしいエドマンド・デュラック的なものへ。
「加藤まさをのロマンティック・ファンタジー」にはこの頃の作品が多く掲載されています!
加藤まさをというと、もう少し後期の作品のイメージが強いですが、この本は“加藤まさを”として思い浮かぶものとはまた違ったまさをの絵をお楽しみいただける一押しの本です!
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