こんにちは、ここ数日とっても涼しく過ごしやすいですね。
今日のように曇った日は「体にやさしいな~」と思います。
少しづつ、少しづつ、死期が近づくのを感じます。
ふだん相撲とプロレスのことしか考えていない私ですが、
上野で昼からプロレスがあったので、
ついでに前から気になっていた『指輪展』(国立西洋美術館)を観覧に行きました。
さまざまな美しい指輪が展示されていましたが、
私が興味を持っているのは、「記念としての指輪」です。
ヨーロッパには亡くなってしまった家族や恋人などの形見として、
その人の体の一部、髪や歯などを加工して封じ込めた装飾品が流行したことがあるのです。日本人には無い感覚ですよね。
センチメンタルジュエリーやモーニングジュエリーと称されています。
遺髪を巧みに加工したもの。 髪は永遠・不滅の象徴とされています。
メメント・モリ(死を想え)リング
現在では他人を威嚇するためのファッションアイコンとなっておりますスカルモチーフも、
本来は「死を忘れないように」と、葬儀の参列者に配られた事が始まりだそうです。
亡くなった方の目を描いたものを身につけ、一緒に同じ世界を見ているかのように感じるためのブローチ。
マリー・アントワネットは心痛によって白髪となってしまった髪を
「苦しみによって白くなった」と銘を添えた指輪に封じ込め、親しい友人たちに贈ったそうです。
そのようにアクセサリーとして形が与えられることにより、感情や愛情が劣化することなく保存され、自分の相手への想いを美しい形で身に着けるというウットリ感覚のようです。
雑草系日本人の私から見ると奇異に思える部分も多々ありますが、一生に一度は自分で自分のオリジナルな記念物を制作したくなりました。いつの日かここで紹介させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
追伸
この展覧会で偶然前から見てみたかった絵が見られました。
すごく美しかったです。