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1954年8月を中心に関西の若手前衛美術家たちによって「具体美術協会」が結成されました。「自分達の精神が真に自由だという証を具体的に表す」これが名前の由来でした。「今までにないものをつくれ」厳しい吉原の扇動よって奇想天外な作品を次々と生み出しました。
その後機関紙「具体」の発行、「具体展」など活動は激しさを増していきました。やがて具体はフランスの批評家ミシェル・タピエによって「日本のアンフォルメル」と評価され、海外に広く紹介されました。その後新しい世代も活躍し、画廊「グタイピナコテカ」を開設しますが、1972年吉原治良の死とともに「具体」は終わりをつげます。
吉原治良はこのような言葉を残しています。「今日の意識に於ては従来の美術は概して意味あり気な風貌を呈する偽物に見える。すべて未知の世界への果敢な前進を具体美術は高く尊重する。溌らつたる精神が具体の展覧会には常に流れ、新しい物質の生命の発見がすさまじい叫び声を発することをわれわれは常に願望しているのだ。」
白髪一雄
田中敦子
村上三郎
「具体」 ニッポンの前衛 18年の軌跡
吉原治良/田中敦子/嶋本昭三/元永定正/白髪一雄/村上三郎/山崎つる子他
2012年/国立新美術館
Decentering Modernism Ming Tiampo
2011年/Univ of Chicago Pr 英語版
具体 Gutai 具体8 アンフォルメル
ミシェル・タピエ/吉原治良監修
昭32年/丸善/具体編集委員会 日・仏語版 背少傷み
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
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