今回は現代芸術家レベッカ・ホルン(1944 -)の書籍をご紹介します。
レベッカ・ホルンはドイツ出身の女性現代芸術家です。彼女の表現方法は絵画、彫刻、映像、詩など多岐にわたります。そのいずれも独創的な感覚で多くの人々を魅了しています。彼女の作品には身体をテーマにしたものが数多くあります。彼女は1968年頃、作品制作のために使用した合成素材により肺を患っています。療養期間中に痛感した孤独感からの脱却、健全な身体への渇望はその後の作品に強く影響されるようになります。身体の部分を強調、拡張、変形した作品からはどこか苦痛を感じますが、と同時に先にある輝かしい希望も共存しています。その背景に漂うのは詩的な空気と物語性です。身体的な現実感と幻想的な願望という女性的な感覚を持ち合わせる現代芸術の世界を先進する存在です。
レベッカ・ホルン Rebecca Horn
Stuart Morgan・Germano Celant・Nancy Spector・Giuliana Bruno・Katharina Schmidt
2002年/Hatje Cantz Verlag 独語版 カバー
レベッカ・ホルン Rebecca Horn
2001年/IFA 英語版
レベッカ・ホルン Rebecca Horn: Nuit et jour sur le dos du serpent a deux tetes
1986年/Paris Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris 仏語版
この3冊はいずれも洋書ですが、作品の写真も多く、充分に楽しめる書籍です。彼女の映像作品はYoutubeにもあがっているので雰囲気を感じて、気に入った方はぜひボヘミアンズ・ギルドにお越しください。視聴されたい方はこちらから。
また夏目書房では様々な書籍を買取しています。