こんにちは。
桑田真澄と同じ髪型にしました。
大西です。
今回は瀧口修造の画額がボヘミアンズ・ギルドに入荷したので、ご紹介しようと思います。
瀧口修造画額
Shuzo Takiguchi
1962年/紙 水彩 インク サイン 35.5×26.5 額52.5×41
瀧口修造画額
Shuzo Takiguchi
1961年/紙 水彩 インク サイン 23..5×.32.5 額41×53
瀧口修造画額「デカルコマニー1」
Shuzo Takiguchi
紙 水彩 インク 10×13 額36×43.5
瀧口修造画額「デカルコマニー2」
Shuzo Takiguchi
紙 水彩 インク 19×13 額43.5×36
紙 アクリル
瀧口修造は個人的には、詩人や美術評論家としてのイメージが強くて、
日本にシュルレアリスムやマルセル・デュシャンを広めたり、荒川修作にニューヨークに行くようにすすめたり、実験工房をひきいたり、、等々。
あまり本人が絵を描いているという印象はなかったのですが、、。
描いてるんですね。
しかもかっこよく。
青がいいです。
この絵を最初見た時、どうやって描いてるんだろうと思ったのですが、どうやら吸取紙にインクを水でにじませて描いてるそうです。
1903年、富山生まれです。
ちょっと調べたらいろいろ出てくるので略歴は割愛しますが、色々と苦労している人なんです。
前衛思想を危険視され、逮捕されたりしてます。
もっと最初から美術の人で華やかな感じなんだろうなーと思ってました。
そんなことなかったです。
ここまで書斎が似合う人もそうそういません。
澁澤龍彦か瀧口修造ぐらいです。
「描く」と「書く」の違いは自分にとって不明である。
と瀧口修造は言っています。
原稿用紙のマス目に万年筆で、文字とは違う「なにか」を書いてみたのが、始まりみたいです。
確かに文字ではない「なにか」です。
次に青が入ってきます。後期はデカルコマニーという手法で、スポンジを使って描いています。
デッサンは全て墨インクで描かれていて、毛筆を使ったことはないそうです。
サム・フランシスは瀧口の絵を見て「自画像!」と言ったそうです。
全然人柄とか知らないですけど、なぜか納得しました。
火でもやして描いたりもしてます。
まさに造形的実験です。
美術評論や監修などの立場で関わっている本はたくさんあるんですが、瀧口修造の絵を紹介した本はあまりないんです。
が、ボヘミアンには、、、もちろんあります。
瀧口修造の造形的実験
2001年/富山県立近代美術館
(上の画像はこの本からです。)
実験工房の本ももちろん。
第11回 オマージュ瀧口修造展 実験工房と瀧口修造
1991年/佐谷画廊 パラフィンカバー 背ヤケ
実験工房展 戦後芸術を切り拓く
大辻清司/北代省三/駒井哲郎/福島秀子/山口勝弘/佐藤慶次郎/武満徹他収録
2013年/読売新聞社/美術館連絡協議会
昨日までさえない天気でしたが、今日はいい天気です。
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