さて、お待たせしました。連載4回目、「豊島」と書いて「てしま」と読みます。
前回来た時にはまだ建設中だった、豊島美術館を訪れます。
坂道を下ると、映画のワンシーンのような景色が視界いっぱいに広がります。素晴らしいロケーションです。
左手には小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」でお馴染み、段々畑。古いか。
海が見える小道をぐるりとまわりながら向かいます。
じゃじゃーん。こちらが入口。建築は西沢立衛、作品は内藤礼《母型》。靴は手前で脱ぎます。
天井に大きな穴が空いています。
建物は全て曲線でできており、繭のなかにいるようです。床が撥水加工されていて、床の小さな穴から湧き出す水の粒がとても美しく、ゆらゆらと動く姿は意思をもった生き物のようです。この写真には写っていませんが実際は100人あまりの人々と同時に鑑賞します。床に寝転がったり、座って水をじっと眺めたり。鑑賞方法は自由ですが、水に触ることは禁じられています。たまたまいた赤ちゃんの泣き声や、人々の話声、さまざまな物音がドーム状の屋根に反響して、包まれるような不思議な感覚になりました。
こんどは雨や雷や雪や月夜などに訪れてみたいです。
こちらは豊島美術館ハンドブック。1000円。
思い出のシーサイド大西。
《手島横尾館》 右手の筒状の建物の中は「瀧狂」の世界。合わせ鏡を利用した無限の瀧が壮絶です。
はい、ここからは小豆島。
ワン・ウェンチー(王文志)《小豆島の光》
ここも最高のロケーションです。もう、かわいくてかわいくて。
真ん中から真上を見上げたところです。人がたくさんいて写真を撮り忘れましたが、真ん中は座ってくつろげるスペースになっています。編んで編んでもっと巨大化して欲しいです。
近くにあった藁葺き屋根と普通の民家が合体した謎の家。かっこいい。
さて、やっとこさ今回の一番の楽しみの女木島へGO! 移動はこの船ではありませんけど。
移動中のフェリーで食べた天ぷらうどん。激うま。
お次は、いよいよ女木島レポートです!→行ってきました!『瀬戸内国際芸術祭2013』夏会期 Part.5 女木島紀行