まだまだ暑いですね、新人の大西です。
今回はボヘミアンズ・ギルドにベルント&ヒラ・ベッヒャーのフォトグラヴュール額が入荷したのでご紹介します。
ベルント&ヒラ・ベッヒャー フォトグラヴュール額「石炭発掘場」
Bernd Becher/Hilla Becher
1971年/フォトグラヴュール サイン 34.5×39.5 額面56×61
ベッヒャーと言えば、みなさんもう既に十分ご存知だと思いますが、以前ご紹介したアンドレアス・グルスキーの師匠であり、「ベッヒャー派」と呼ばれる多数の優れた写真家を育て上げたドイツの写真家夫婦です。
この夫婦の写真は、「タイポロジー(類型学)」と言う、ドイツ近代産業の遺物である、給水塔や冷却塔、今回入荷した石炭発掘場などを「無名の彫刻」とし、それらの一群を比較対象するようにまとめ上げた作風で知られています。
ドイツの国民音楽(?)である、テクノとも共通するミニマルで硬質な雰囲気が感じられます。
ドイツ人は日本人と比較的、国民性が似ていると言われているので、日本人受けがいいのかもしれません。
たぶんメキシコとかではあまり人気がないのでは、とか勝手に思っています。
有名な給水塔の写真も、現在では住居として使われているみたいです。洒落てます。
ボヘミアンズ・ギルドには今回入荷したフォトグラヴェール額以外にも多数のベッヒャーの写真集を取り揃えています。
暑いこの季節、無機質なドイツ写真で少しでも涼しさを感じて頂けたら幸いです。
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
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