どうもこんにちは。
なぜかお店の人たちは展覧会の紹介ばかりするので新入荷のお知らせです。
8月の私の回はドイツ月間ということにしてドイツ美術の商品をご紹介したいと思います。
初回はヨーゼフ・ボイスです。ボヘミアンズギルドに作品集にカタログ、レゾネ、評伝などボイス関連商品がまとまって入荷しました。
オススメは『ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples』
1965年から1986年にかけて制作されたボイスの版画と印刷物、ネガフィルム、映像フィルム、ラッカー盤やヴァイナル、植樹に使われたスコップなどマルチプル作品のカタログ・レゾネです。
中身はこんなかんじ。
●ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ
Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints
Jorg Schellmann編
1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー
「社会彫刻」という概念を編み出し、芸術の枠組みを超えたその活動が今なお多くの作家に影響を与え続けているドイツの前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス。
なんてそれらしいことを言うのは簡単ですが、一体ボイスってナニ?
そこで無類のアート好きで、たとえば展覧会を見に全国どこでも行ってしまう(今も行ってます。信じられない!)店長に、ボイスってなんなんですかー?聞いてみました。
店長「えっ?!…え、なんか……カッコいいよね?」
言葉にするのはムズカシイようです。
当店も参加している大竹昭子さん主催のカタリココに以前ゲストでいらしていただいた写真家の畠山直哉さんは1984年のヨーゼフ・ボイス来日の記録映像の上映、ディレクターを担当されたらしいのですが、
最近アートが文化人類学的な研究ばかりなされていることへ畠山さんは批判的な立場をとっているらしく
例えばボイスのドローイングには一度見たら忘れられない線が描かれている。
もっとそういうところにアプローチしてほしい。
ボイスの有名な「だれもが芸術家である」という言葉を飲み込める為には、絵を描く必要があるかもしれない。
議論するよりたとえば絵を描くことによって「だれもが芸術家である」という言葉が出てくる可能性がある。
だいたいこのようなことを何かのボイス特集のインタビューで畠山さんは語っていてとても興味深かったです。
畠山さんも触れていたドローイング集の他に油彩画集 ectありますヨーゼフ・ボイス。
●ヨーゼフ・ボイス油彩画集
Joseph Beuys: Olfarben Oilcolors 1936-1965
Franz Joseph Van Der Grinten
1981年/Prestel 英・独語版 カバー
●ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys:
the Secret Block for a Secret Person in Ireland
Sammlung Marx
1997年/Schirmer/Mosel 独語版
●ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Dibujos / Drawings
Joseph Beuys
1985年/Heiner Bastian 独語版
●ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Eine Innere Mongolei
1990年/Kestner-Gesellschaft 独語版 カバー少傷み
●ヨーゼフ・ボイスのドローイング
Thinking Is Form: The Drawings of Joseph Beuys
Joseph Beuys
1993年/Thames&Hudson 英語版 カバー 小口少汚れ
他のボイスの商品はこちらよりご覧いただけます。
フルクサスのHP特集もありますのでそちらもあわせてご覧ください。
今日自宅近くの大型書店に行ったのですけれど、美術のコーナが売り場全体の1%くらいしかなくて、えーって感じでしたが、さらにボイス関連の書籍は1冊もなくて、えーうそーっていうか、ちょっと衝撃でした。
なんていうか、ボイスが知ったら張り手ですよ、まったく。
それはさておき8月ドイツ月間続きますので、中断するかもしれませんが、ボイスとは?!という疑問も保留にしつつ、次回もお楽しみに!