どうも。
今日はシュルレアリスムの機関誌的存在だった「ミノトール」が入荷しましたのでお知らせします。
「ミノトール」第1号は、アルベール・スキラによって1933年に刊行されました。芸術主幹はE・テリアード。「造形美術―詩―音楽―建築―民族誌および神話学―見世物―精神分析的研究および観察」というのが、そのサブタイトル。
シュルレアリスムの機関誌というわけではなかったのですが、1929年に『シュルレアリスム革命』誌の廃刊を余儀なくされたブルトンがこれを格好の発表の場とみなして利用しました。1939年の第12-13合併号をもって役割を閉じるまで、ブルトンはほとんど毎号のように文章を掲載しています。「ミノトール」第1号には、1929年12月の「シュルレアリスム第二宣言」においてブルトンが「除名」したマッソンのデッサンや、ピカソをシュルレアリストとみなす傾向を非難したレリスの「ドゴン族の葬儀舞踏」という文章も載っており、この雑誌がシュルレアリスム内部あるいは周辺の抗争・確執にかかわりなく広く門戸を開放するという姿勢を貫いたことを示しています。
そんな「ミノトール」の第11号が当店に入荷しました。
表紙絵はマックス・エルンストが担当し、他にもタンギーやマッソンなどのシュルレアリストたちが名を連ねています。
1938年に発行された当時のオリジナルです。そのため、経年による傷みやヤケなどがあり特に背の部分は少し剥れていたりと傷みが目立ちます。その分お値段は少し抑えさせていただきました。
以下、商品の紹介とともに画像も少しですが載せます。
・ミノトール誌 Minotaure11
ハンス・アルプ、イヴ・タンギ―、マックス・エルンスト、アンドレ・マッソン他
1838年/Minotaure 仏語版 背傷み 表紙絵:マックス・エルンスト
この他にもミノトールに関する商品がございますので併せてご紹介させて頂きます。
・ミノトール誌 復刻版 Minotaure I
Albert Skira
1992年/Editions Albert Skira 仏語版 カバー 函
・シュールレアリスムの世界展 フランス芸術誌『ミノトール』の作家たち
1982年/毎日新聞社
・アールヴィヴァン 特集=ミノトール 1986年 22号
1986年/西武美術館
ミノトール関係の商品以外にも新入荷商品大量です。新入荷一覧はコチラから。